人は誰かとつながることなしには生きていけない生き物です。刑務所でも、独房に入れられるというのは最高レベルの懲罰となるわけで、孤独というのは、それくらい人間にとって辛いことであると言えます。
程度の差はあれ、誰でも孤独や寂しさで苦しくなることはあるでしょう。今回は、その精神的負担を軽くするための意外な方法について、お伝えします。
私は「寂しがり屋」であると思ってはならない
孤独感で辛い思いをする人の多くは、自分のことを「寂しがり屋」だと認識しています。心の中でも、「私って寂しがり屋だしな」と思っていますし、誰かと話す時にも「私って寂しがり屋なんですよ」と口にしてしまっているでしょう。まずは、これをやめてください。「やめてと言われても、寂しがり屋なのには、間違いないんだけど…!」と思ったかもしれませんが、重要なポイントはここからです。寂しがり屋とほとんど同じ意味なのに、ガラリと現実を変えることのできるフレーズがあるのです。
私は「人といるのが好き」だと思うようにする
寂しがり屋な人は、一人でいるのが辛い、すなわち誰かと一緒にいるのが好きなわけです。そうなのであれば、こちらの方に意識を置くようにしてください。「私って寂しがり屋なんです」と言う代わりに「私って人といるのが好きなんです」と言うようにすればいいのです。
どちらも、同じ意味なんじゃない?と思ったかもしれませんが、2つは同じようでいて、実は深い部分でかなりの違いがあります。
たとえば、「くまちゃんは寂しがり屋さん」という絵本があったとします。この絵本の表紙を描いてくれと言われたら、あなたはどんな絵を描きますか?おそらくは、寂しそうにポツンと肩を落とし、ひとりで膝を抱えているか、ブランコに乗って涙をポロリと流しているようなくまちゃんの絵を描こうかなと思うでしょう。
反対に「くまちゃんはみんなといるのが好き」という絵本の表紙を描いてくれと言われたら、どうするでしょうか?おそらく、たくさんの仲間に囲まれ、楽しそうにケーキでも食べているか、スキップしているくまちゃんの絵を描くのが妥当だと思いませんか?
あなたが頭の中で思うことが、絵本のタイトル、そして引き寄せられる現実が、絵本の表紙だと解釈してください。「私って寂しがり屋なんだ」と言わずに「私って人といるのが好きなんだ」と口にした方が良い理由について、これでよくおわかり頂けたでしょう!