あなたは、大好きな恋人や恋人に、会いたいと思っているのに、やんわり断られてしまったり、なんとなく誘いづらい感じの空気感を出されてしまい、悲しい思いをしたことがありませんか?
あなたは傷ついてしまったかもしれませんが、相手には何の悪意もないケースがあります。むしろ、あなたのことが大事だから、会うことを拒絶して来る場合もあります。この誤解は、解いておかないと大変なことになってしまうでしょう。
「好きなら会いたいに決まってる」とは限らない
恋人や友達が、あなたの自宅のすぐ近くまで来ていたことが後から判明し「どうして一声掛けてくれなかったの?」と思った経験ってありませんか?
あるいは、自分との誘いを断った日に、実は暇でゴロゴロしていたことや、1人でフラフラしていたことが発覚し、「そんなに暇なら、会ってくれたってよかったのに!」なんて傷ついた経験はないでしょうか?
こういうことをされた時、やってしまいがちなのが、「そこまで私に会いたいと思わないんだね…。私のことそんなに好きじゃないんだ…」とか「私に会う以上に楽しいことがたくさんあるんだ。私の優先度ってそんなに低いのか…」という考えを持ってしまうこと。
この思いをそのまま相手にぶつけてしまうこともあれば、グッと飲み込んで1人静かに涙を流し、フェードアウトするなんてパターンもあり得るでしょう。
いずれにしても、こういった考えを持ってしまった時点で、ボタンの掛け違いのような状態となり、関係性には亀裂が入ってしまうことになります。
しかし、「私に会うのって、あなたにとってそんなに価値がないことなの?」なんて思う必要はありません。
なぜなら、相手のことが好きだからといって、大切な存在だからといって、いついかなる時も「会いたい」わけではないからです。
好きなら会いたいに決まってるというのは、偏った考え方であり、幻想のようなものです。あなたはそう思っていても、相手はそう思っていない場合があります。
「会いたいくない」のはあなたとの魅力と無関係
大切な人に「会いたくない」と思われていることがわかったら悲しいかもしれませんが、その理由は本当に様々で、あなたの魅力や価値とは一切無関係です。
そのことをわかっていないと、無駄に傷ついてしまったり、相手に喧嘩を売ってしまったり、悲壮感からフェードアウトしようとしたり、別れを切り出したりしてしまいかねません。
そうならないよう、好き=「会いたい」でもなければ、好き=「ずっと一緒にいたい」でもないことを、しっかり理解しておいてください。
たとえば、いくつか例を出しましょう。
あなたにとって、憧れのスーパーアイドルがいたとして、その人と四六時中べったり1つの空間にいろと言われたら、あなたは心から歓喜できるでしょうか?壁になって相手をただ見守っていていいのであればアリかもしれませんが、その空間の中でコミュニケーションを取るとなると、ものすごく気をつかいませんか?
うっかり失言してしまったら、相手を不愉快にさせてしまうかもしれません。長時間一緒にいることで、自分から変な匂いがしたら、嫌われてしまうかもしれません。
そこでもし、あなたが「そんなに一緒にいることはできません…」なんて、やんわり相手を拒んだ途端、「え、俺のこと好きなんじゃないの?」「私と一緒にいたくないんだ」なんて相手に悲しい顔をされたら…?
「ちょっと待ってよ、好きだからこそ一緒にいたくないんだけど!」と思いませんか?
このように、好きだからといって一緒にいてずっとハッピーな状態が続くとは限らず、好きだからこそ、距離を置きたいこともあれば、好きだからこそ、当分会いたくない場合もある、ということを理解しておきましょう。
たとえ、ほんの30分会うだけだったとしても、約束の時間に遅刻したらどうしようとか、こんな格好でダサいと思われたらどうしようとか、最近美容院に行けてないから顔を合わせたくないとか、一度会ってしまったら気がゆるんでしまって、次の日仕事に行くのが辛くなるだろうなとか、人間の心や脳には、様々な思いが錯綜するのです。
もし、好きな相手が自分と会うことに対し、後ろ向きな姿勢を示したとしても、傷ついたり、相手を責めたりしないようにしてください。あなたには、価値も魅力も充分にあります。嫌われているから、会いたいと思ってもらえない、など、歪んだ解釈をしないようにしましょう。