病気や事故など、何かあった時のために貯金をしておくのって、大人としてごくごく普通の考え方ですよね。実際、その貯金があったおかげで助かった経験がある人も多いはずです。
しかし、こう考えることはできないでしょうか?「何かあった時のため」と思って貯金をしていたからこそ、実際にその「何か」が起きたのかもしれない…と。
だとしたら、それってちょっと恐ろしいことですよね?
心から信じていることが現実化しやすい
この宇宙には、法則があります。それは、信じていることや、味わっている感情が、現実化していく、ということ。そこには微妙なタイムラグがあるので、実際にその法則に従って宇宙が動いていると確信できる人は少ないかもしれませんが、鋭い人はこれが真実であると気づいています。
そのため、お金について「使ってもまたちゃんと入ってくる」と信じていれば、自然とそうなっていきますし、逆に「貯めておかないと消えてしまう」と信じている人には、そういう現実がやってくるようになっています。
病院の個室に入りたくて貯金していると…
わかりやすく例に挙げて解説していきましょう。
ある人が、自分がいずれ病気になって入院した時には、どうしても個室に入りたいと思っていました。だからこそ、そのための資金を健康な時からずっと貯蓄していたそうです。
その結果、どうなったかというと…、その人は実際に病気になり、病院の個室に入ることになりました。そのこと自体は不幸なことかもしれませんが、一応、望んだことはちゃんと現実化しています。
しかしそもそも、どうしてその人は、自分がいつか病気になって入院すると信じていたのでしょうか?
多くの人がそういう老後を送るからこそ、そんな未来をイメージしてしまったのかもしれませんが、本当は病気になんてなりたくなかったでしょうし、入院もしたくなかったのではないでしょうか?
信じて望んだことが全て現実になると解っていたら、貯蓄をするにしても「これでいつか世界一周旅行をするんだ!」なんて気持ちでお金を貯めておいた方が、よほど素敵な未来を迎えることができたかもしれませんよね。
叶ったら死んでもいいと口にするのは危険
上記の例からわかる通り、「何かあった時のため」に貯金していると、実際にその「何か」がやってきてしまい、「あぁ、貯金しておいてよかった!」という現実を迎えることになりがちです。
一見、とても堅実なことをしているようですが、果たしてこの一連の流れが、本当にあなたの望む展開なのかどうか、よく考えてください。
「何かあった時のために備えよう」という考え方が、スピリチュアル的に危険であるのと同時に「この夢が叶ったら死んでもいい」なんてことを口にするのも、かなり危険なので控えるようにしましょう。
もちろん、冗談で口にする分には問題ないですが、心から願ったりしないようにしてください。
宇宙には幸不幸の区別がなく、全ての経験が平等に尊いものとして扱われます。
だからこそ「この夢が叶ったら、私なんてどうなってもいいです。死んだってかまいません…」なんてことを本気で願ってしまうと、本当にそれがあなたにとって最高の願いなのだと判断されてしまいまかねません。
本当の願いは、夢を叶え、さらに、その夢がどのように叶っていったのか、経験を皆に伝え、感動を分かち合うことのはず。
夢が叶ったらどうなってもいいという、駆け引きのような願いをイメージしないように気をつけてくださいね!